世界の全てが、嗤った。

 まるで僕を見下す様に、

 まるで僕を嘲笑うかの様に、

 綺麗で儚い世界が―――――――――――――嗤った。


 音を立てて壊れた僕は、
 地球の上に寝ころんで大空を見上げて。
 声を殺して泣き叫んだ僕は、
 無様な姿をさらけ出した。
 醜く、汚い僕の本当の姿を。
 
 知らないなら、知らないままで。
 穢れを知らない君でいて、
 そう囁く僕は どんな顔で、声で君に囁いたんだろう。
 君の肩に顔を埋めた僕を、君は一体どんな表情で見たんだろう。
 何を思いながら僕の頭を、撫でて。
 
 その酷く暖かく優しい手が。

 僕は何より愛しくて、たまらなく欲しかった。 
 君の、その手が。 
 君が、
 その声が、
 その手が、
 その温もりが、
 その優しさが、
 その目が、
 その顔が、
 その表情が、
 その唇が、
 全部全部僕のモノになるよう、願ったよ。
 僕を見下ろす星に、
 月に、 
 空に、
 太陽に、
 世界で一番残酷な神様に。
 
 歪んだこの感情はもうもとには戻らないけど、
 それでも君を想う気持ちは変わらないでいるから。
 君を想いすぎて歪んだこの愛を、
 どうかどうか受け止めて。







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どうかがこの歪んだ愛を受け止めてくれますように。
photo by シシュ